2014年2月25日火曜日

色んな意見を引き出すには・・・3

前回の記事を書いた後、また思いついたことがあったので書きます。今回は、どうやったら発想を自由にすることができるのか?についてです。

最近は、エビデンスベースドという言葉をよく聞くようになりました。僕がいる医療の業界でももちろん使われますし、他の業界でも使われているのを見聞きしました。今の時代は、論理的な根拠を持っていることが歓迎されるようです。

けれど僕は、発想ということについて言えば、論理は自由を奪うんじゃないかな?と思っています。

僕が好きな精神科医に神田橋譲治という先生がいます。この人は、精神医学や臨床心理の業界で知らない人はいないぐらい有名です。その神田橋先生が、研修会で「お風呂に焼酎をキャップ一杯入れると、何かに効く」と言っていて、思わずのけぞってしまいました。全く非論理的だし、なんか怪しいですよね。

けれど、怪しいからそれをやる時にはこちら側の意思がかなり必要になります。逆に論理的なことは、そうしなければいけないような強制力を帯びがちです。

ですから、何かのアイディアを考えている時は、非論理的な発想も出してみるとどうでしょう。その場の雰囲気が、自由な発想を生み出しやすいものになるかもしれませんよ。

関連記事『色んな意見を引き出すには・・・』『色んな意見を引き出すには・・・2


焼酎風呂については、こちらの本に載っています。その他にも、すぐに、お金をかけずに実践できそうな方法がたくさん載っています。

精神科養生のコツ 改訂
神田橋 條治
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2014年2月15日土曜日

色んな意見を引き出すには・・・2

前回は、色んな意見を引き出すには、実は、制約があった方が良いのでは?と書きました。けれど、何かアイディアが出てきづらいときには、その枠から飛び出すような意見を言ってみることも有効ですよね。一度、あえて突飛な考えを出してみることで、知らないうちにできていた制約が外れて、アイディアがわいてくることがあります。

前回言っていたことと矛盾しているようですが、確かにそういう場合もあるんです。どっちも“制約”とだけ言ってしまうとよく分からなくなってしまうのですが、何に対する制約かが違うのだと思います。

前回言っていた制約は、コミュニケーションを続けるための制約です。これを無視したような突飛な意見だと、それ以上のやり取りがなくなってしまいます。そうすると、意見は出にくくなってしまうのだと思います。

今回話している制約は、アイディア自体に対して何となく作ってしまっている枠組みのようなものです。こういう制約は、取っ払った方が意見が出やすいので、そのために一度、突飛な考えを出してみるといいのだと思います。

この時の制約を打ち破るのは、楽しいですよね。はじめに突飛な意見を言った人だけじゃなく、その場にいる人は、その後、楽しく意見を出すことができます。きっと、窮屈な状態から抜け出せた解放感があるのだと思います。


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