2012年11月28日水曜日

「頑張りすぎ」と言われても、どうしたら頑張りすぎないでいられるのかが分からないあなたへ


何事にも自分の限界を越えて頑張ってしまう人がいます。そういう人は,短距離を走るぶんには良いのだけど,長距離を走るとなると大変です。途中でダウンしちゃうことがあります。中にはうつ病になってしまう人もいます。

ダウンした後で言われるのが「頑張り過ぎ」「8割くらいの力でやりなよ」というセリフです。「なるほど」と感心して実践しようとしてみると,その加減は難しいものです。ご飯だったら腹八分は何となく分かると思うのですが,仕事は色んな要素が絡んでいて,もっと複雑ですからね。

じゃあ,どうしたらいいのか…となってしまいます。

そういう人に話を聞くと,肩こりの自覚がなかったり,あったとしても整体に行ったら自分が思ってた以上に凝っていると驚かれたりすることが多いようです。つまり,身体の感じにあまり意識が向いてないということのようです。

養老猛司さんは,よく,脳が威張り過ぎていると表現しています。脳も身体の一部にすぎないのに,全体を支配し過ぎているということだと僕は理解しています。頑張りすぎちゃう人には,これが起こっているんじゃないでしょうか。身体的には限界なのに,脳が無視するからキャパシティーを越えて無理ができてしまえるのだと思います。

ということは,身体感覚が戻ってくるような,例えばヨガのようなことをすると,疲れてきたときに身体に表れるサインに早めに気付いて,早めに対処できるということです。キャパシティーを超える前に,ストップすることができます。うつの予防にもなるわけです。

ただ,これには欠点もあって,今まで気づかなかった肩こりにも気づくようになるので,しょっちゅう肩がこって大変です。けれど,そうなる人はそれだけ無理していたということでしょうか。


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2012年11月15日木曜日

現代の子どもは冷めてる?

前回、子どもがキレやすいというのは本当か?と書きましたが、今回もちょっと似ていて、現代の子どもが昔に比べて冷めていると言われていることについて書きます。
(関連記事:“キレる子ども”というラベル

これ関しても、冷めてたり、無関心というイメージがありますけど、本当にそうなんでしょうかね?僕は怪しいと思ってます。だって、『ONE PIECE』がとんでもなく売れている時代なんですよ。『ONE PIECE』を読んだことがある人は分かると思いますが、とても熱い内容ですよね。主人公は、仲間のためにすごい力を発揮して相手を倒すという少年漫画の王道を行ってます。これが子どもに人気なんですから、心の中に熱いものを持っているということです。

冷めているように見えるのは、表現の仕方として、その部分を前面に出すかどうかの違いじゃないでしょうか。

ちなみに僕は、『ONE PIECE』よりも『NARUTO』派です。同じく内容は熱いですが。


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2012年11月5日月曜日

“キレる子ども”というラベル

マスメディアでは、一昔前から子どもたちについて「すぐキレる」とか、「甘やかされて育って我慢を知らない」と言っているのを見聞きします。僕もはじめは、そういうもんかもなと思っていたのですが、今は、本当か?と怪しんでいます。そう思うようになったのは、『モンスターハンター』をしてからです。

『モンスターハンター』を知らない人は少ないと思います。人気のゲームですから。そんなに面白いのかと思って、モンスターハンター2を中古で買ってやってみました。やったことがある人は分かると思いますけど、めちゃくちゃ面倒くさくないですか?僕は、2番目に出てくる『ドスファンゴ』というモンスターに立ち上がっては突撃され、立ち上がっては突撃されて、全然倒せず、武器を強化しようと思っても、なかなかお金がたまらずで、イライラの頂点に達し、数日後に売ってしまいました。

そこで、ふと立ち止まって、こんなに忍耐力を必要とするゲームを今の子どもたちはやっているのかと感心しました。メディアで「キレる」とか、「我慢をしらない」などという言われ方をされていることに違和感を覚えたのは、その時です。自分の方がよっぽど忍耐力がないのではないかと不安になります。

カウンセラーの友達に聞くと、『メタルギアソリッド』というゲームは、さらに忍耐力が必要らしく、それをやっている子どもがいたら、それだけで、その忍耐力を褒めてやらなければいけない、とのことでした。昔のゲームは、そんなに忍耐を要求しなかったと思うのですが、どうなんでしょうね?

キレると言われている子どももカウンセリングに来させられたりするのですが、外から理解されづらいだけで、意味も分からず突然カッとなって怒るということはほとんどないです。本人の中では、そうならざるを得ないストーリーがあるのです。

今の、キレる子どもが増えているという事態は、大人の側の要因もあるのだと思います。自分たちにはよく分からない子どもを見たときに、『キレる子ども』というラベルを貼って、距離を置く。そして、そういう子なんだから自分たちが理解できないのは、当然なのだと納得しているような気もします。どうして感情的になっているのかを理解しようという姿勢をもう少し示すだけで、関係が変わっていくこともあるのではないでしょうか。

これと似たラベルの貼り方に、モンスターペアレントというものがあります。考えないといけないのは、『キレる子ども』『モンスターペアレント』というラベルを貼ることで、どんなメリット・デメリットがあるのかということではないでしょうか?やっぱり何かのラベルを貼ることで、相手との関係が良くなるものじゃないとメリットが少ないですよね。


最近の子どもはすぐキレるとぼやく前に…。
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