2012年4月25日水曜日

イメージに幅を持たせることで、自分を変える


前回は、小さな変化を大事にして、それを大きくしていくことで自分を変える方法について書きました。
(前回記事:『特別なことをせずに自分を変える』

こう書いてしまうと、やっぱり自分を変えていくなんて難しくて、少しずつ時間をかけてしか変えていけないと感じてしまうかもしれません。けれど、そうではなくて、ある日突然変わるということもあります。

それを実感したのは東南アジアを旅行しているときです。当時、僕は二十歳を過ぎてもビールが苦手で、なんとなく無理して飲んでいました。けど、東南アジアは熱くて熱くて、歩くと汗びっしょりになるほどで、食堂に入ったら自然にビールを注文していました。そこでビールを飲んだら、今までとは違って、美味かったのです。その後は、夏だろうが冬だろうが、ビールが冷たかろうが生暖かかろうが、まぁおいしいです。そんな風に突然変わるということもあるので、人が変化するということについては、あまり断定的なことは言えないです。

ベトナムの食堂

実際には、自分を変えるのは時間がかかることが多いですが、“ある日突然、変わることもある”と思っているのは大事なことだと思います。イメージの持っている力は大きいです。時間がかかるもんだと思っていたら、本当に長い時間かかってしまうことは結構あるようです。体温を測る前はちょっと調子悪いかな?というぐらいだったけれど、測ってみたら38度もあって、そしたら急に具合が悪くなってくることってありませんか?

だから、自分に対するイメージの幅を持たせておくのは、自分を変えていくときに大事なポイントだと思います。ああなるかもしれないし、こうなるかもしれないというイメージを持っていると、曖昧ですが、自由度は高いので、変わっていきやすいです。

(関連記事:『特別なことをせずに自分を変える』

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2012年4月16日月曜日

特別なことをせずに自分を変える


自分を変えようと思ったら、何をしようと思いますか?一般的には、問題点を明確にして、それを改善するようなイメージが強いのではないでしょうか。けれど、このやり方で変えるためには、2つの関門を突破しなければいけません。1つは、自分のダメなところを見つめないといけないということ。もう1つは、習慣づいた自分の行動を変えないといけないということです。そんなの当たり前のように思えますが、実際にやろうと思ったら結構大変です。裸の王様のように、本人だけが自分の問題点に気づいていないことはよくあります。また、ダイエットのように、問題点もやるべきことも明確だけどなかなか続かない、分かっちゃいるけどやめられないということもよくあります。

そう考えると自分を変えるのはとても大変ですが、もう少し負担を抑えつつ自分を変えていくこともできます。それは、今すでにある小さな変化を見つけて、それを大きくしていくというやり方です。これをカウンセラーの世界では、『雪玉効果』と呼んでいます。

今年は、温暖化って本当なの?と疑ってしまうほど冬が厳しかったので、雪だるまを作った人もたくさんいたかと思います。雪だるまを作るとき、小さい玉を作って、転がして大きくしていきますよね。この方法が、無理なく自分を変えていく方法と近いのです。どいうことかと言うと、今の自分に嫌なところがあって、変えたいなぁと思っているときも、小さい変化や自分で気づかないうちに起こっていた変化を大事にしてみるということです。そうすると、いつのまにか大きな変化に繋がっているのです。

もう少し具体的な例えで言うと、100mを12秒で走っていた人がいるとします。その人は10秒で走りたいと思って練習して、11.5秒で走れるようになりました。そのときに「まだ全然ダメだ。どこがダメなんだろう?」と思うよりは、「何で0.5秒早く走れるようになれたんだろう?何が良かったんだろう?」と考えてみる、ということです。こういう風に小さい変化を探し出して良かった点を続ければ、どんどん変わっていきますし、小さい変化について考えていると、もっと大きく変わるためのヒントも隠されています。少しずつ前に進んでいる感じもするのでやる気も出ますしね。


もちろん、ストイックに自分の問題と向き合って、それを改善していく方がいい場合もあると思います。けれど、僕の好みはこのやり方ですし、相談されれば、まずこれをおススメしたいですね。


(ここから考えを広げてみた記事:『イメージに幅を持たせることで自分を変える』)




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2012年4月5日木曜日

広い意味での適材適所


今回は、やはり自分に合った環境で過ごすことは、生物として大事なことだと思ったエピソードです。

僕が見る限りでは、旅行が好きな人には、山登りやスキューバダイビングも好きな人が多いです。僕は、どちらにも興味がなかったのですが、以前、タイに行った時に暇だったので、スキューバダイビングに挑戦してみました。

タイでみかけたネコ


日本人のインストラクターに申し込めば良かったのでしょうが、値段も高いので、僕は英語を話すインストラクターのコースに参加しました。インストラクターはアメリカ人で、流暢な英語でダイビングの仕方や、困った時のサイン、留意点などなどを説明してくれました。けれど、自分が思ってた以上に自分の英語力は低かったようで、話していることの3分の1くらいしか理解できませんでした。まぁ、でも誰でもやれてるんだから、なんとかなるだろという気持ちもあって、ちゃんと分からないまま「あー、OK、OK」といい加減な返事をしていました。

ダイビングをしたことがある人は知っていると思いますが、潜る前には重りの付いたベルトを巻かれます。初心者は、泳いでいると身体が浮いてきてしまうらしいのです。窮屈なウェットスーツの上に、重いベルトをきつく締められ、これが結構お腹を圧迫します。

まぁ、でもこういうものなのかなと思い、水の中の世界を期待しつつ実際に潜ってみると、10秒で海面にあがりたくなりました。まず、呼吸の仕方がよく分らないのです。ようやく息を吸えても、僕の実感としては全然足りてません。これは一回あがった方がいいのかなと思っても、インストラクターは、素人の僕が浮いてしまわないように、首根っこを押さえつけながら並行して泳いでいるので、あがることもできません。

上手く呼吸ができないから、試行錯誤しているうちに海水も飲んでしまうし、そうこうしているうちに、お腹が圧迫されすぎて気持ち悪くなってきて、吐きそうになってきました。酸素を取り入れるのに必死なのに、中からはゲロがこみ上げて来て、これもまたパニックです。けれど、どうしようもなくなって吐いてしまうと、それが撒き餌のようになって、フワーっと小魚が集まってきて、その一瞬だけは本当にキレイでした。

何とか船に這い上がった僕は、倒れこんでずっと空を眺めていました。そして、グロッキーっていうのはこういうことなんだなと実感しました。

ここから得られる教訓は、2つです。
1つは、前回、雰囲気を使ってコミュニケーションをはかることをおススメしましたが、やっぱり相手の言葉を理解して話すことも大切だということです。それができないと、海中で大変なことになります。
もう1つは、人間は地上の生き物だということです。やっぱり、自分に適した環境で生きることは、大事なことだと再確認しました。

前回記事:『伝える技術』
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