2013年6月5日水曜日

やる気のスイッチの入れ方


不登校の子どもに対して周囲の大人がとる方法で最も多いのが、“脅し”です。「このままだと行く高校がない」とか、「そんなことでくじけるなら、社会に出てからやっていけない」などなど。教師も親もあの手この手で不安をあおります。その不安に駆られて学校に行けるようになることもありますが、大抵、すぐに息切れしてしまいます。

こんな風に、人を不安にさせて行動を変えるというコミュニケーションは、世の中にけっこう多いです。

ガンになったら、こんなに大金が必要になる。そのために保険に入りましょう、とか。生活習慣をちゃんとしないと恐ろしい病気になる、とか・・・。そのやり方では、少しの間シャキッとしても、長続きはしません。(だから、契約するまで意識を高めればいいだけの保険会社は儲かって、持続的な意識が必要な生活習慣はなかなか改善しないのだと思います。)

反対に「育毛剤」のCMなんか見てると、「髪がまた生える!」などという希望に満ちたメッセージですよね。ほとんど効果はないんじゃないか?という薬に、お金をつぎこんでいる人がたくさんいます。けれど、こういうメッセージの方が、やる気は続いていくわけです。

僕らがやる気を持ち続けられる時は、「これをやったら、こんな良いことがある」と思える時です。もし、相手にやる気を出させたい時には、そのようなメッセージを考えてみると良いですよ。

ウソみたいな話ですが、学校に好きな子ができたら不登校じゃなくなっちゃったという人が、今までカウンセリングした中に何人かいました。そんなとき、自分のカウンセリングってなんだったんだろうという気持ちになりますが…。

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