しかし、争いは起きなかったけれど、こちらが受けたイラつきはどう処理したらいいのかという問題が残ります。そのための工夫の一つに、相手にあだ名をつけるというものがあります。例えば、ちょっとしたことでキレる人には「瞬間湯沸かし器」と付けたり、ネチネチと説教が長い人には「蟻地獄」と付けたり…です。これは直接相手に言うのでなく、心の中でこっそり呼ぶということです。
夏目漱石の『坊っちゃん』でも、主人公が同じようなことをしています。新米教師である主人公は、校長には“狸”、教頭には“赤シャツ”など様々なあだ名を付けていきます。
嫌な目にあった時に相手の嫌な特徴をあだ名にしてしまうといいですよ。話すのが好きだったり、言葉遊びが出来る人だったら、簡単にできます。
そういう風にあだ名を付ける効果は、相手との距離がとれる点にあります。以前、反論を考えると良いと書きましたけど、それを簡単にしたようなやり方です。こっちの方が遊び心があるので、やってて楽しいんじゃないかなぁ、と。最近は、そう思っています。
この方法には1つ注意すべき点があって、それはうっかりあだ名を口にしないようにするということです。
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