「褒めた方がいいって言われるんですけど、ウチの子は褒めるところがないんです」
子育てについての相談でこのようなセリフを耳にすることがあります。
「他の子が当たり前にできていることでも、自分の子どもはできない。だから、褒めるところを探してもない」
「他の子供が当たり前にできていることができたからといって、それは当然のことなのだから褒めるには値しないのではないか」
といったことを思ってのセリフのようです。
そんな方は、褒めるポイントを同年代の子どもとの比較によって探しているのかもしれません。
それだと確かに褒めにくいと思いますし、無理に褒めてもなんだかぎこちなくなってしまいます。
しかし、以前のその子の状況と比較してみるのはどうでしょう?
以前はこれができなかったけど、今はこれができるようになった。
前とは違って取り組もうという姿勢は見える、など、その子、個人の中で比較すると、できることが増えていることに気づくと思います。
どんな子どももずっと成長しないということはありませんからね。
こういう見方を個人内評価というそうです。
少し見方を変えるだけですが、個人の中で比較すると良い点は見えてきますし、無理なく褒められるようになると思います。
この見方は、子育てだけではなく、他の人間関係でも役に立つと思います。
仕事の上でも関係が良くなりますし、相手の意欲が高まりますし、生産性が高まるのではないでしょうか。